素朴な日記

日々のことを書きます。

しないよりはマシ

今週のお題「マイ流行語」

ちょうど書こうとしていたところに出てきたお題。

 

春頃からか何をするにもいまひとつ気分がのらず、かといってなにもしないのもつまらなくて困っていた。

燃え尽き症候群とか、無気力、やる気が出ない、そんな状態について調べたりしていた。

原因がもし分かったとしても、対策があったとしても、やってもどうせ、などと思ってしまっていた。

何をしても意義や意味を見いだせなくて、そんなに楽しいってほどでもないし、などと思ってしまっていた。

 

ある時、体調を整えるためと、リモートワークがなくなっても戸惑わないように準備しようと思い、毎朝外に出るようにした。

外に出て少し歩くだけで何の意味もないのに、なぞの充実感というか気持ちの向上があった。

公園に鳥がいただけで違う日になったような気がした。

それからすぐに散歩の時間が延びて日数も増えて、過ごし方が変わったなあと思った。

天気や体調の都合で出たくない日も、忙しくてそんなひまないなんて思う日も、全然出ないよりはマシなのが分かったから、ほんの5分でも外に出た。

何もしないよりはマシ、とその頃によく思うようになった。

 

毎朝のことなので心の中で(しないよりはマシ)ととなえる回数は増えていった。

そのうちにほかのことでも(何もしないよりはマシか)、と思うようになった。

そうすると、何をするにもいろいろ考えてしまって進められなかったことも、しないよりはマシだろう、とちょっとだけやってみることができた。

ちょっとだけやるうちに楽しくなったら続ければいいし、何か違うと思えば引き返すこともできる。

意味なんかなくても、ぼんやりじっとしているよりは手を動かすだけマシ、体を動かすだけマシ。

それは本当に一番よい方法なのか、背景となる考えはあるのか、なんて日々を暮らすのにいちいち考えても仕方がない。

何もしないよりはマシ、は私の最近の心の中の口ぐせで、流行語だ。

 

今日も1日、大したことはしていないけど、しないよりはたぶんマシ、そんな程度に暮らしている。